ログ

JP Comtorが2023/11/16 16:39に最終更新

はじめに

プロセス実行中、各ステップのメッセージ(即ちログ)が生成されます。このログは収集され、ログファイル に保存されます。ログを収集して保存する全体的な操作は、ロギングと呼ばれます。

本ドキュメントでは、「ロギング・レベル」という概念とログを最大限に活かす方法について説明します。

ログ

akaBotのログは2つのグループに分類されます。

  • デフォルトのログは、実行の開始/終了時、エラー/例外が発生して実行が停止した時など、特定のイベントに対して自動生成されるログです。
  • ユーザー定義のログは、アクティビティのLog MessageまたはWriteLineを使用するときにRPAデベロッパーによって生成されるログです。

akaBot Studioでは、出力パネルでログを閲覧できます。

image-20230414102256-3.png

ロギングレベル

ロギングレベルは、ログメッセージがプロセスの実行に関連する重要性を示します。ユーザー側でLog Messageのアクティビティを使ってて定義できるロギングレベルは以下の通りです。

ロギングレベル意味
Fatal (致命的)致命的なエラーにより、ロボットが復旧できないか、復旧するはずがありません。何らかの重大な問題が発生したため、プロセスを停止しなければなりません。
Error(エラー)エラーが発生し、ロボットは復旧して次の項目に進もうとします。詳細については、エラーコードテーブルを参照してください。
Warn(警告)その他のログ情報から目立たせる必要がある、重要なデータ。 
Info(情報)ロボットの進捗に関する情報です。通常、ワークフローに出入りするとき、外部ソースからデータを読み取るときなどにこの情報が含まれます。
Trace(追跡)開発/デバッグ中には役立つが、本番環境では役に立たず、不要とされる情報です。 

デフォルトとしては、ログのInfoレベルまでの閲覧が可能で、つまりWarnやErrorーなどのInfoレベル以上のログのみが出力パネルに閲覧できます。表示ログの詳細度を変更するには、以下を行います。

1.akaBot Agentを開き、設定ボタンをクリックします。
1.設定画面で、「Center」タブを選択し、ロギングレベルを変更します。

image-20230414104336-4.png

表示ログの詳細度は以下の通りです。

ロギングレベル

デフォルトログ

ユーザ定義ログ(Log Messageアキティビティによって定義されたログ)

Off

なし

なし

Fatal

Fatalレベル以上でロギングされたすべてのメッセージ。

Fatalレベル以上でロギングされたすべてのメッセージ。

Error

Errorlレベル以上でロギングされたすべてのメッセージ。

Errorlレベル以上でロギングされたすべてのメッセージ。

Warn

Warnlレベル以上でロギングされたすべてのメッセージ。

Warnlレベル以上でロギングされたすべてのメッセージ。

Info

Infolレベル以上でロギングされたすべてのメッセージ。

Infolレベル以上でロギングされたすべてのメッセージ。

デバッグ

Debuglレベル以上でロギングされたすべてのメッセージ。

手動による設定は不可。

Verbose

Verboselレベル以上でロギングされたすべてのメッセージ。

Verboselレベル以上でロギングされたすべてのメッセージ。

ログの出力先

ユーザーログ

これまでに調べたすべてのログはakaBot Studioに関連しており、プロセスの実行後に生成されるものですが、これらは、akaBot Studioで「開始」ボタンを押すことなどでユーザーが「作成」するログのため、ユーザーログとして定義されます。これらのログは「出力」パネルに表示されますが、出力後はテキストファイルとしてもアクセスできます。以下はログ出力先フォルダーの場所を見つける方法です。 

  • ファイルエクスプローラーを開き、%localappdata%\akaBot\Logs\に移動します。
  • akaBot Agentを開き、設定ボタンをクリックします。設定画面で「その他」タブを選択し、「フォルダーを開く」ボタンを押して現在のユーザーログを表示します。
  • akaBot Studioで、Ctrl+Lを押し、またはメニューパネルのログを開く ボタンをクリックします。

以下は出力先フォルダー内のファイルの説明です。

ファイル名/ファイルフォーマット

意味

log4net.db

log4net.db-shm

log4net.db-wal

アプリケーションログを保存し、akaBotセンターにプッシュするために必要な使うファイルです。sqlite3フォーマットとして保存されます。
yyyy-mm-dd_BotService.logakaBot Agent サービスのアプリケーションログを含むファイルです。設定された1つのユーザーボットにつき、サービスのインスタンスが1つあります。
yyyy-mm-dd_BotAgent.logakaBot Agent UI のアプリケーションログを含むファイルです
yyyy-mm-dd_BotExecutor.logakaBot Agentエグゼキュータのアプリケーションログを含むファイルです
yyyy-mm-dd_Studio.logakaBot Studioのアプリケーションログを含むファイルです
yyyy-mm-dd_hhmmss_Agent_<projectName>.logakaBot Agentによって実行されたワークフローのログを含むファイルです
yyyy-mm-dd_hhmmss_Agent_<projectName>.logakaBot Agentによって実行されたワークフローのログを含むファイルです

マシンログ

定義:【更新中】

マシンログは以下の方法で特定できます。

  • ファイルエクスプローラーを開き、%programdata%\akaBot\Logs\に移動します。
  • akaBot Agentを開き、設定ボタンをクリックします。設定画面で「その他」タブを選択し、「フォルダーを開く」ボタンを押してマシンログを表示します。

以下は出力先フォルダー内のファイルの説明です。

ファイル名/ファイルフォーマット

意味

log4net.db

log4net.db-shm

log4net.db-wal

アプリケーションログを保存し、akaBotセンターにプッシュするために必要な使うファイルです。sqlite3フォーマットとして保存されます。
yyyy-mm-dd_BotService.logakaBot Agent サービスのアプリケーションログを含むファイルです。
yyyy-mm-dd_msiexec.logakaBotのインストールログを含むファイルです。
yyyy-mm-dd_AutoLogonChecker.logAuto Logon Checkerモジュールのアプリケーションログを含むファイルです。

エラーコード

次のリストでは、システムエラーコードについて説明します。これらのエラーは、多くの関数が失敗した場合にGetLastError関数によって返されます。アプリケーションのエラーの説明を取得するには、FORMAT_MESSAGE_FROM_SYSTEMフラグを指定してFormatMessage関数を使用します。

エラー名エラーコード

ERROR

-1

成功

0

ERROR_APPDATA_PATH_NOT_EXIST

100

ERROR_ILLEGAL_FILE

101

ERROR_INVALID_ARGS

102

ERROR_INVALID_ENV

103

ERROR_LOAD_PLUGINS

104

ERROR_READ_XAML_FAILED

105

ERROR_WORKFLOW_ABORTED

106

ERROR_WORKFLOW_CANCELLED

107

ERROR_WORKFLOW_EXCEPTION

108

ERROR_WORKFLOW_FAULTED

109

ERROR_SETTING_NOT_FOUND

110

ERROR_LICENSE_ERROR

111

ERROR_INSTANCE_NOT_INITIALIZED

200

ERROR_PROXY_SETTING_NOT_VALID

201

ERROR_CONNECT_TO_SERVER_TIMEOUT

202

ERROR_REQUEST_TO_SERVER_FAILED

204

ERROR_AUTHENTICATION_FAILED

205

ERROR_HTTP_ABORTED

206

ERROR_HTTP_ERROR

207

ERROR_HTTP_TIMEOUT

208

ERROR_SERVER_RETURN_INVALID_TOKEN

209

ERROR_UNKNOWN_EXCEPTION

211

ERROR_UNHANDLED_EXCEPTION

212

ERROR_WCF_REQUEST_FAILED

213

ERROR_SERVER_CANNOT_BE_REACHED

214

ERROR_NOT_AUTHENTICATED_TO_SERVER

215

ERROR_USERNAME_CANNOT_NULL_EMPTY

216

ERROR_PASSWORD_CANNOT_NULL_EMPTY

217

ERROR_USERNAME_PASSWORD_CANNOT_NULL_EMPTY

218

ERROR_SESSION_FOR_USERNAME_ALREADY_EXIST

219

ERROR_SESSION_OF_USERNAME_NOT_EXIST

220

ERROR_SETTING_FOR_USER_NOT_FOUND

221

ERROR_TIMEOUT_MUST_GREATER_THAN_ZERO

222

ERROR_LOAD_SETTING_FILE_FAILED

223

ERROR_HTTP_FORBIDDEN

224

ERROR_HTTP_UNAUTHORIZED

225

ERROR_SET_LOG_LEVEL_FAILED

226

ERROR_SET_BOT_CONFIG_FAILED

227

ERROR_ALREADY_CONNECT_TO_SERVER

228

ERROR_ARGUMENT_CANNOT_BE_NULL

229

ERROR_AGENT_IS_BUSY

230

ERROR_TASK_ALREADY_EXECUTED

231

ERROR_TASK_COMMAND_INVALID

232

ERROR_TASK_STATE_INVALID

233

ERROR_SERVICE_NOT_INSTALLED

234

ERROR_SERVICE_NOT_RUNNING

235

ERROR_INVALID_LOG_OBJECT_FORMAT

236

ERROR_INVALID_APPDATA_PATH

237

ERROR_INVALID_PROGRAMDATA_PATH

238

ERROR_PROGRAMDATA_PATH_NOT_EXIST

239

ERROR_CENTER_SETTING_CANNOT_BE_NULL

240

ERROR_PROXY_SETTING_CANNOT_BE_NULL

241

ERROR_MACHINE_NAME_IS_EMPTY

242

ERROR_INVALID_AGENT_KEY

243

ERROR_INVALID_CENTER_URL

244

ERROR_INVALID_PROXY_PORT

245

ERROR_INVALID_USERNAME

246

ERROR_INVALID_PASSWORD

247

ERROR_INVALID_PROXY_URL

248

ERROR_GET_SERVICE_PORT_FAILED

249

ERROR_START_USER_SERVICE_FAILED

250

ERROR_SYSTEM_SERVICE_ON_START_EXCEPTION

251

ERROR_SHUTDOWN_USER_SERVICE_FAILED

252

ERROR_SYSTEM_SERVICE_ON_STOP_EXCEPTION

253

ERROR_SYSTEM_SERVICE_ON_CHANGE_EXCEPTION

254

ERROR_REGISTER_USER_SERVICE_FAILED

255

ERROR_UNREGISTER_USER_SERVICE_FAILED

256

ERROR_REQUEST_UNLOCK_FAILED

257

ERROR_NOTIFY_USER_SERVICE_CHANGED_FAILED

258

ERROR_ENABLE_AUTOLOGON_MODULE_FAILED

259

ERROR_DIRECTORY_NOT_EXIST

260

ERROR_FILE_NOT_FOUND

261

 

  
Navigation